シベリア鉄道に乗ってみた

2018年夏、2回目のロシア訪問でТранссибирская магистраль(Transsibirskaya magistral’|シベリア鉄道)に乗ってみました。

前年にВладивосток(Vladivostok|ウラジオストク)でたまたま話をしたおねえさんが「乗るよ」と言っていたのを聞いて、乗ってみたくなったのです。

オケアン号に乗ろう

Транссибирская магистральというとМосква(モスクワ|Moscow)からВладивостокまで9,000km以上、一週間以上かけて走る大陸横断列車ですが、中国大陸から合流するルートやБайгал(バイカル|Baikal)周辺を迂回するルートなど、いろんな編成があるようです。

中でもお手軽に乗れるのがВладивостокからХабаровск(Khabarovsk|ハバロフスク)までの800km程度を一晩で走るОкеан(オケアン|Okean)号。イメージとしては東京から四国まで走っている寝台特急サンライズ瀬戸ぐらいの乗車時間。

РЖД(ロシア鉄道)のサイトから時刻の検索や座席の予約ができます。調べてみるとこんな感じ。料金は飛行機みたいに日によって変動するみたい。

列車番号 Хабаровск
発車時刻
乗車時間 Владивосток
到着時刻
№ 100Э 09:53
14.08.2018
13 ч. 41 мин. 23:34
14.08.2018
№ 352*Й 11:24
14.08.2018
13 ч. 30 мин. 00:54
15.08.2018
№ 006Э
«Океан»
13:50
14.08.2018
11 ч. 38 мин. 01:28
15.08.2018
№ 202Э 14:55
14.08.2018
12 ч. 12 мин. 03:07
15.08.2018
№ 008Н 20:04
14.08.2018
11 ч. 33 мин. 07:37
15.08.2018
列車番号 Владивосток
発車時刻
乗車時間 Хабаровск
到着時刻
№ 351Э 09:45
14.08.2018
13 ч. 48 мин. 23:33
14.08.2018
№ 001М
«Россия»
12:10
14.08.2018
13 ч. 01:10
15.08.2018
№ 005Э
«Океан»
14:00
14.08.2018
11 ч. 30 мин. 01:30
15.08.2018
№ 201Э 14:58
14.08.2018
12 ч. 16 мин. 03:14
15.08.2018
№ 207Э 15:50
14.08.2018
11 ч. 58 мин. 03:48
15.08.2018
№ 099Э 18:22
14.08.2018
12 ч. 45 мин. 07:07
15.08.2018

(2018年5月26日現在)

ВладивостокХабаровск間は1日に5~6往復ですが、Океан号は夜行運用。それ以外はМоскваなどの長距離便みたいで昼間走っています。

РЖДのサイトではすべての時刻がМосковское время(Moskovskoye vremya|モスクワ時間)(UTC+3/MSK)で表示されているので、極東時間(UTC+10/MSK+7)に換算するには7時間進める必要があります。

日本でeチケットを発券する

先ほどРЖДのサイトでチケットを購入できると書きましたが、クレジットカードの問題や言葉の問題があるようなので、RussianTrain.comでチケットを買うことにしました。詳しくはこちらのサイトシベリア鉄道の乗車券をネットで予約&購入する方法を徹底解説|Tatsumaru Timesにあるとおり。

РЖДのサイトも座席選択画面はいちおう英語で表示されている。

ロシア鉄道の座席指定画面

なお、RussianTrain.comでは現地時刻で表示されているので間違えないようにしましょう。

座席予約

今回は購入がフライトの3日前、乗車の5日前だったせいかコンパートメントの指定はできず、コンピュータの自動割り当てになりました。さすがに等級指定はできたけどね。

座席確保

取ったのは4人部屋のコンパートメント。купе(kupe|2等)です。

クレジットカード払い

サイトでカード決済後、メールでeチケットが送られてきました。これをプリントアウトしてロシアへ飛びます。

ハバロフスク夜9時発

ХабаровскРека амур(Reka amur|アムール川)沿いに繁華街があって、シベリア鉄道のВокзал Хабаровск-1(Vokzal Khabarovsk|ハバロフスク駅)は少し離れた場所にあります。移動はТрамвай(Tramvay|路面電車)かバスで。距離に依らず一乗車25ルーブル。乗車時に車掌さんに支払います。

ハバロフスク駅前の路面電車

ハバロフスク駅前のバス

Хабаровск駅前ロータリーの近くで下車したら、地下道をくぐって駅へ。手荷物検査を受けて駅舎へ入ると中にСтоловая(Stolovaya|食堂)もありますが、結構混んでいるので外で食事をしました。

ハバロフスク駅構内のスタローバヤ

たまたま入った駅前のКафе(Kafe|カフェ)で「У вас есты пиво?(ビールありますか?)」と聞くも「Нет.(ありません)」とのことなのでЯблочный сок(Yablochnyy sok|リンゴジュース)を注文。

ハバロフスク駅前のカフェ

料理名をロシア語で言うのはつらいので「Это пожалуйста.(これください)」で逃げちゃう。写真付きのメニューで良かった!

カフェで食べたスープカフェで食べたムニエル

コンパートメントでロシア人に囲まれる

出発の1時間前ぐらいになると乗車できるようになります。プラットホームに出る時もセキュリティチェック。

ハバロフスクの時刻表示

ハバロフスクのセキュリティチェック

今回乗る2号車の車掌さんは結構美人さん。

美人の車掌さん

オケアン号の2号車

パスポートとeチケットを見せて乗車します。

シベリア鉄道のeチケット

купеは片側が廊下になっていて、反対側に4人一室のコンパートメントがあります。二段ベッドの上を跳ね上げると4人掛けのボックス席になります。

オケアン号の通路クペーの寝台

コンパートメントに入ると若いロシア人男性と若いロシア人母娘。「Здравствуйте.(こんにちは)」を初めて実践投入。ホテルとかだと普通に「Hello.」って言っちゃうね。

最初は3人家族かな?と思ったんですが、後からやってきたロシア人のおばさんが男性と入れ替わって行きました。「Женщина(Zhenshchina|女性)」という単語を繰り返していたので、おおかた「コンパートメントの中で女性は私だけなの。代わってくださる?」みたいなやりとりだったんだと思う。

その後は女性二人でおしゃべりが続き、消灯時のおばさんの問いかけに「Не понимаю. Я японец.(わかりません。日本人です)」と答えただけ。まぁロシア語喋れないから構わないけど。

母娘二人はまだ暗いうちにどこかの駅で降りてゆき、朝はおばさんと二人きり。2等に付いている朝食を指して「どっちにする?」と問われるもБлины(Bliny|ブリヌイ)」しか聞き取れず復唱したらБлиныをいただくことに。。。

オケアン号の朝ごはん

暇そうに原野を眺めるおばさん。やっぱロシア語喋りたい!

車窓を眺めるおばさん

ウラジオストク朝8時半着

Владивостокにはほぼ定刻に到着。時間的に慌ただしいこともないし、遅延や乗り過ごしの心配もないのでОкеан号はかなりおススメ。2等寝台でも2万円ほどで乗れます。

下車時に車掌さんがおっさんに変わっていてびっくり!

車掌のおじさんウラジオストクに到着

この便はАэропорт Владивостока(Aeroport Vladivostoka|ウラジオストク空港)へ行くАэроэкспресс(Aeroekspress|アエロエクスプレス)の9時の乗り継ぎにぴったり。隣の駅舎から乗れるので、その足で空港へ向かうこともできますよ。勿体ないから一泊するけど。

アエロエクスプレスの駅舎

というわけで宿のチェックインタイムまでの間、駅のКамера хранения(Kamera khraneniya|手荷物預かり所)に荷物を預けて観光します。

駅の荷物預かり所荷物引き換えタグ

パスポートを見せてお金を払うと、でかいプラスチックのメダルと引き換えに荷物を置かせてもらえます。バックパック1個で150ルーブルぐらいだったかな。

おまけ

「さぁて、観光に行くかね!」とポケットを探るとカメラがない。列車に忘れたっぽい。

列車はウラジオストク止めなのでホームに停車中だけど、乗客はみんな降りていて清掃中なのでドアが閉まってる。人影を見つけてドアをノックし、「I left my фотография(fotografiya|写真)…」などとよくわからない言葉を喋ると理解されたようで。

2号車に戻ってベッドのシーツをめくるとカメラが出てきました。物自体はともかく、写真は諦めきれないので見つかってよかったです!

ちなみにХабаровскで乗っていた車掌さんも車両の清掃してました。一車両あたり車掌さんは二人みたい。そして車内清掃も車掌さんの仕事なのかぁ。

カメラが見つかったとき「It’s a present from me.」だって。

みんなも乗ってみるといいよ!