ガストホフアルタニ―に泊まったとき、九尾の狐伝説の話を知りました。那須に伝わる言い伝えで、殺生石と言うのが近くにあります。
何年か前にも立ち寄ったことがあるんですけどね。
九尾の狐伝説
その昔、中国やらインドやらで悪行を働いていた白面金毛九尾の狐。800年ほど前に日本にやってきた九尾の狐は玉藻の前という美女に化けて日本政府(?)の転覆を図り朝廷に仕えたそうな。
ところが陰陽師の阿部泰成に正体を見破られると狐の姿に戻り那須野が原まで逃げてきた。そして当地でも悪行をおこなっていたため朝廷の使いに退治され、毒を放つ石になってしまったのだそうで。
で、この石をどうにかしようと泉渓寺の源翁和尚が大乗経を唱えると石は三つに割れて散り、そのうちのひとつがここへ飛んできて殺生石となったとさ。
ここは那須湯元温泉。殺生石のあるこの谷には火山ガスが滞留していて長くいると本当に死んじゃう危険地帯。そんな自然環境がこの伝説を生み出したんだね。
殺生石を見に行こう
と言うわけで那須街道を上ってやってきました。
雪で真っ白になった原っぱは殺生石付近から雪深く、膝下まで埋まってしまうので長靴でないと厳しいです。
雪で埋まっているので不気味さはやや薄まっているかな。。。
現在一部木道を修理中ということで休憩所へ行くことはできません。
殺生石の真ん前はさらに雪深く埋まってしまいそうなので遠目に見物。
那須温泉神社
殺生石の手前、湯元温泉街に温泉神社があるのですが、ここ殺生石側からもアクセス可能です。
ごく最近歩いて行ったと思われる足跡がひとつ。これをトレースして歩いて行きましょう。
途中で遊歩道の案内があったりして、かんじきとか欲しくなっちゃった。南会津の観音沼でも思ったけど、かんじきがあると行動範囲が広がるよね。
温泉神社に今回の旅の無事を感謝してお参り。
この鈴、火山ガスで腐食してるのかな?
温泉神社脇にあるお稲荷さんは九尾の狐が祭ってありました。強敵を平定したらその力を取り込んで兵力を増強するのだ!