フェリー旅がしたくて仙台港へ行くことにしたので、ついでに仙台近郊を見てまわることにしました。で、ニッカ。ウィスキーの蒸留所見学はサントリーの白州と山崎に続いて3蒸留所目です。
最寄駅は仙山線の作並駅
山形と仙台を結ぶ仙山線。山形側には途中に山寺があります。この路線のほぼ中央、やや仙台寄りにある作並駅。ここからニッカの工場まで無料の送迎バスが出ています。
冬は出ないみたいですが、今回11月下旬に訪れた際にはマイクロバスが2台も用意されていました。朝10時前のバスで1台がほぼ満席。乗れなくなることはなさそうです。
他にも作並温泉のホテルバスなんかもいましたが、基本駅前には何もないです。
ところでこの仙山線、日本初の交流電化区間だそうです。
こけしがお出迎え。
呑兵衛さん、工場見学する
社会見学です!普段見ることのできない異種業界の姿を肌で感じる。なんと素晴らしい。
社会見学にきた大勢の呑兵衛さん。若い女性も結構います。
蒸留所ってどこも自然がいっぱいでいい環境。こんなところで働きたいなぁっていつも思います。なんでも竹鶴さん、この地に工場を建てる際に三つの制約を課したそうです。
- 自然の傾斜を活かしなさい
- 電線は地中に埋めなさい
- 煉瓦造りでおやんなさい
というわけでとても綺麗な工場なんです。
ここ宮城峡のポットスチルは首根っこが膨らんだ鏡餅みたいな形ですが、余市のものは膨らみがなくストレートだとのこと。この形によって味や香りが異なってくるらしい。余市も見に行ってみたいですね。
考えるな、感じるんだ
蒸留工程の次は貯蔵庫です。たくさんのウィスキー樽が眠っている煉瓦造りの倉庫に入ります。十数年も樽で寝かせていると3分の1ほどものウィスキーが蒸発してしまうという天使の分け前のお話を聞きながら、新酒から数年おきに熟成期間の異なるウィスキーの香りを嗅ぎ比べます。「ああ、確かに違うな」と思うけど「どれがどれか当ててみ?」と言われると「わかりません」という感じ。
そうこうするうちに試飲会場へ。やっぱりね、肌(てか舌)で感じないと。
試飲できるウィスキーはスーパーニッカと竹鶴。うん、確かに味が違う!!…どっちがどっちかわからんけど。味オンチはダメね。
試飲時間が終わるとお土産物を物色してから有料試飲コーナーへ。その名もシングルカスク宮城峡2000というご当地銘柄を飲む。で、うっかり送迎バスの時刻ギリギリ。これ逃すと1時間以上空いちゃう!
けど、まぁいいか。クルマで10分ぐらいだったもんな。歩けない距離じゃない。と飲むと随分おおらかになります。
宮城峡蒸留所の脇を流れる新川(にっかわ)。大日本果汁の日果(ニッカ)とは関係ないです。
ピザ食うてけ
さて、10時の見学に参加したのになぜかお昼を回っています。作並駅前に食べるところはなさそうだし、電車に乗ってから仙台まで30分弱もかかるし、どうしたものか。
工場の目の前には路線バスのバス停もあるけど1時間に1本で、来るんだか来ないんだか。。。
ということで道端のドライブイン「ルート48ドットコム」へ。石窯のピザがオススメですよ〜と言われては頼まざるを得ない。
ドライブインでビール片手に10インチピザと戦う姿は、端からどのように見えていたのであろうか。お陰様で駅まで歩ききることができました。(^人^)